マーケティングってなんでしょね?
さて、そろそろ「マーケティング」って何ってことについて話していきます。
前回お話したようにマーケティングをこれから知っていくという段階ではそもそもマーケティングって何なの?ってことをイメージできないと言われた業務をやるだけ、ということになりかねません。
そのため、まずはマーケティングって何か?についてお話できればと思います。
マーケティングどんなイメージ?
まずはざっくり、マーケティングって何なのか考えてみてください?
「広告とかやってる華やかなイメージ」「市場調査とかやってる部署」「Webサイトとか作ってる人」などなど様々なイメージがあると思います。また、マーケター同士で話してても「コミュニケーションを作る人」「市場を作る活動」「仕組み化」「市場分析」など様々な文言が出てきます。
これらはどれもある意味正しいです。今でも市場調査などをする部署をマーケティング部門と呼んでる企業はありますし、個人の考え方としてもマーケティングを行ってきた経験で重要だと思う点を言うことに何ら問題はありません。
ですが問題が発生しないのは「マーケティングをある程度経験した人同士であれば」お互いのマーケティングの定義が違っても会話が成り立つという意味で、マーケティングを始めたばかりの人は「市場調査」と「コミュニケーション」を同じマーケティングを表す言葉だと理解がしづらいかと思います。
そのため、マーケティングっていう環境で生きていくためには、「マーケティングって何か?」という問に対する自分なりのマーケティングのイメージを持てることが重要になります。
んじゃマーケティングって何よ!?
はい、色々話しましたが、「自分なりのマーケティングのイメージなんて簡単に持てねーよ!?」って気持ちを持ったと思います。そこは業務をこなしながら身につけていくことになりますが、スタートとして手っ取り早いのは巨人の肩に乗ることです。つまりは昔の偉人の説に乗っかることが手っ取り早く良い(であろう)視点を持つことができます。そこでいくつかのマーケティングの偉人のマーケティングの定義をご紹介します。
まず、経営の神様ピーター・ドラッカーは下記の通り言っています。
マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすることだ
ドラッカーの言葉はとても深く、ある意味混同されそうなセールスとの区分けがうまくされていると思います。「売り込み」をしないということはお客さんが自ら欲しがるようなコミュニケーションをし、またお客さんが自ら買うことができるという購買の仕組みまでこの言葉は言及しています。さらには製品設計までも含めた言葉と捉えられます。
STPや4Pなどマーケティングの考え方を開発したフィリップ・コトラーは下記の通りです。
マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。
ちょっと難しい言い回しですね。ですが製品だけでなく「価値の創造」、ニーズやウォンツという言葉を見ると人は商品を買いたいというよりは、何らかの欲求があり、その欲求を満たす価値を提供するという形で抽象度が高い話になっています。また、その活動の「プロセス」と言っているようにSTPなどのフレームワークを開発したコトラーならではの言葉となっています。
こちらもマーケティングの第一人者セオドア・レビットの言葉では
マーケティングとは、顧客の創造である
これも僕は好きな言葉です。
またこの方は「企業の最も重要な資産は顧客情報である」とも言っており、顧客の情報を元にしたCRM、つまり顧客とどうコミュニケーションを取っていくかという点を突き詰めた方でもあります。一般的に新規顧客に購買をしてもらうのは既存顧客に購買してもらうことの5倍がかかるとも言われておりますが、そのように顧客をどう増やすか、管理するか、という点を深く掘り下げています。
さらにWikipedia先生によると
マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
とあります。
ごめんなさいこれは面倒なので解説はパスします。長い!
とはいえ、これらの言葉はおそらくマーケティングとは何か?と考える上でのヒントになると思います。とはいえただ拝借するのでなく、その方の言葉の裏にどのような意図があるのかはしっかり考えなくてはいけません。
個人的なおすすめ
で、個人的にオススメなマーケティングの定義は下記です。
売れることの仕組みづくり
個人的にはこれはかなり汎用性が高く、現代のデジタルマーケティングが注目を集めている状況をうまく表現できている言葉かと思っています。※すんません、誰が言った言葉かは忘れたので思い出したら記載します。
理由としては最終目的の「売る」ということが明確に表現されていること。また、「仕組み化」という点で営業活動と違い大多数へ、省力化して、顧客が簡単に変える仕組みを構築するということを表現できていると思うからです。Webマーケティングではリスティング広告などのように興味を持っている潜在顧客にアプローチできる仕組みができており、Amazonを筆頭に欲しいものがすぐ買える仕組みがあるなどこれからのマーケティングには「仕組み化」は外せない要件になります。
そこからドラッカーの言葉に振り返るとWebマーケティングが始まってもいない時代に、明らかに「仕組み」の重要性について説いており、本当にすごい言葉だと思います。
それでは「売れる仕組みづくり」ということを軸に置き、今後マーケティングについて説明していきます。